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中古住宅を買って、断熱リノベーション!~25年の省エネ住宅義務化に向けて~

はじめに

こんにちは!クラスカハウスの増田です。

日本では、エコフレンドリーでエネルギー効率の高い住宅への関心が高まっています。

中古住宅を購入しようと考えている人々は、省エネリフォームや断熱リフォームを計画することで、エネルギーコストを削減し、快適な住環境を実現できることにも関心をもっています。

これは、築年数が古い中古住宅は断熱性能が低い可能性が高いためです。

省エネリフォームや断熱リフォームは、中古住宅の価値を向上させ、エネルギー効率を高める方法として注目されています。

断熱リフォームは大掛かりで費用も高額ですが、一定の条件を満たした省エネリフォームを実施すれば、補助金や減税制度なども利用できるので、費用対効果が高いとされています。

省エネ基準と断熱リノベーション

省エネ基準の強化と断熱リノベーションは、中古住宅のエネルギー効率を向上させるための重要なステップです。

日本の住宅の約92%が断熱不足であり、これは健康にも悪影響を及ぼす可能性があるため、断熱リノベーションは非常に重要です​。

断熱リノベーションを行う主な方法としては、外壁や屋根、天井の断熱材を追加または交換すること、窓を高性能なものに交換することがあります。

特に、外壁や屋根を断熱塗料で塗装する方法や外壁に断熱材を貼り付けて、建物を断熱材で覆う方法などが挙げられます​。

断熱リノベーションは、冬は暖かく、夏は涼しい室内環境を提供し、エネルギーコストを削減するだけでなく、住宅の劣化を防ぐ効果もあります。

また、断熱リノベーションは床にも焦点を当てることが重要であり、床は底冷えなど、家屋の熱が逃げやすい場所であるため、床断熱の方法として、床下に断熱材を敷き詰めたり、吹き付ける方法があります​。

中古マンションでは、専有部のみ施工が可能な場合が多く、共用部である外装やエントランスホールなどの断熱リノベーションは困難であることが指摘されています。しかし、専有部での断熱リノベーションを行うことで、快適な室内環境を実現することが可能です​。

断熱リノベーションは、一見コストがかかるように感じるかもしれませんが、実際には長期的にエネルギーコストを削減し、住宅の価値を向上させる効果的な投資となります。さらに、一定の条件を満たした省エネリフォームを実施することで、所得税の減税制度や補助金制度を利用することも可能です​。

中古マンションの断熱リノベーションのポイント

中古マンションの断熱リノベーションは、効果的なエネルギー利用と快適な住環境を作るために重要です。以下のポイントが断熱リノベーションの実施において考慮すべき項目となります。

  1. 断熱材の選択と施工方法:
    • 外断熱と内断熱の2種類の施工方法がありますが、中古マンションでは構造上の制限から外断熱は困難で、内断熱工法が推奨されます​。
    • 内断熱工法では、各部屋で断熱材を壁、天井、床の仕上げ材の内側に設置します。室内側に木材で下地を作り、断熱材を入れていく方法が一般的です​。
  2. 窓と玄関の断熱:
    • 予算を抑えるためには、窓や玄関扉のみを断熱性の高いものに交換する方法がおすすめです​​。
    • 窓は2重サッシにすることで、部屋の気密性を高め、断熱性を向上させることができます。また、結露を抑制し、防カビ効果も期待できます​。
  3. 断熱改修の範囲:
    • 中古マンションを購入してリノベーションをする場合、壁面や窓、天井や床面の断熱改修を行うことで、現在の断熱基準に適合させることが可能です​。

断熱リノベーションは、中古マンションの居住性とエネルギー効率を向上させる重要なステップです。上記のポイントを参考にして、適切な断熱リノベーションプランを立てることができます。

中古戸建ての断熱リノベーションのポイント

中古戸建ての断熱リノベーションは、エネルギー効率を向上させ、快適な住環境を提供するために重要です。以下のポイントを考慮することで、効果的な断熱リノベーションを計画することができます。

  1. 断熱リフォームの種類:
    • 中古戸建ての断熱リフォームには、主に「部分断熱リフォーム」、「内断熱リフォーム」、「外断熱リフォーム」の3種類があります​​。
    • 部分断熱リフォームは、使用頻度が高い部屋だけに断熱材を施す方法であり、コストが最も低いオプションです。
    • 内断熱リフォームは、壁や天井、床の内側に断熱材を設置する方法で、外断熱リフォームは、外壁や屋根を断熱材で覆う方法です​。
  2. 断熱材の選択:
    • 断熱材の選択は、断熱リノベーションの効果を大きく左右します。自然素材の断熱材や、古紙をリサイクルした木質系断熱材「セルロースファイバー」、亜麻を利用した植物繊維系断熱材などがあります。
  3. 床と基礎の断熱:
    • 床断熱は、1階の床下に断熱材を入れる工法で、基礎断熱は基礎の内側や外側、または両方に断熱材を入れる工法です​。
  4. 外壁、屋根、天井の断熱:
    • 家全体を断熱する方法として、断熱塗料で外壁や屋根を塗装する方法や、外壁に断熱材を貼り付けて、建物を断熱材で覆う方法があります​。
  5. 内部断熱の施工:
    • 室内側から外壁のコンクリート躯体を解体し、内部に断熱材を入れる方法があります。この方法では、ウレタンフォームなどの断熱パネルを敷き込む方法や、液状の発泡ウレタンを吹き付ける方法があります​。

断熱リノベーションは、中古戸建てのエネルギー効率と居住性を向上させる効果的な方法です。上記のポイントを考慮して、適切な断熱リノベーションプランを立てることができます。また、断熱リノベーションに関連する補助金制度や減税制度を利用することで、コストを抑えることも可能です。

おわりに

断熱リノベーションは、中古住宅の購入者や所有者にとって重要な検討事項です。2023年の法改正に伴い、2025年から新築住宅に対する省エネ基準の義務付けが強化される予定で、これに伴い、中古住宅においても断熱性能の向上が求められています。断熱リノベーションを行うことで、エネルギーコストの削減、快適な居住環境の提供、そして住宅の資産価値の向上が期待できます。

中古マンションと中古戸建てでは、断熱リノベーションの方法が異なるため、それぞれの特性を理解し、適切なリノベーションプランを立てることが重要です。

また、断熱リノベーションに関連する補助金や減税制度を利用することで、リノベーションのコストを抑えることも可能です。

日本の省エネ基準が厳格化する中で、中古住宅の断熱リノベーションは、住宅の価値を維持し、さらには向上させる助けとなるでしょう。

今後も省エネ基準の改正や新しい断熱技術の進歩に注目し、持続可能でエコフレンドリーな住宅環境を作り上げるための知識と情報を更新し続けることが重要です。

中古住宅の断熱リノベーションは、快適でエネルギー効率の高い住宅を手に入れるための効果的なステップとなります。

断熱リノベーションに関するさらなる情報や専門的なアドバイスは、省エネ基準や断熱技術に関するウェブサイト、または弊社のようなリノベーションに精通した会社へのご相談をお勧めします。

お気軽にお問合せください。